tanka
二人していさ亡き父の長崎へそよ風に舞う鳥の如くに 啄むは浮き世の花かシベリアの風ぞ追ふらむ白鳥の冬 秋風や宙を廻れし黒トンビ痩せ身にまとふ言葉もなくに 久方の光たゆたう妹の手に我が青春の疵はありしや 願ふとて色即是空空即是色雲井流れて花盛り 天…
二人していさ亡き父の長崎へそよ風に舞う鳥の如くに 啄むは浮き世の花かシベリアの風ぞ追ふらむ白鳥の冬 秋風や宙を廻れし黒トンビ痩せ身にまとふ言葉もなくに 久方の光たゆたう妹の手に我が青春の疵はありしや 願ふとて色即是空空即是色雲井流れて花盛り 天…