整体から見る気と身体/片山 洋次郎 著

整体の考え方と目的ー要約

1.整体とは、成長と老死といった自然で闊達なプロセスを妨げるものや、 また、個人の本来の体質を抑圧したり、あるいは歪めたりしているものを、とり除いていく技術のこと。

2.身体を、気の流れと波動の場、つまり「気の共鳴場」とみて、人と人のあいだに起こる共鳴をつかって、共鳴場すなわち身体のバランスをとることを目的とする。

3.医学的・生理学的身体のモデルとは別の、「気の流れと響き」という観点をもつ。

4.したがって、医学的な治療を目的とするものではなく、あるいは医学的に病気の診断をするものでもない。むしろ、潜在的な異常を敏感に感じる身体になることを目的とする。

5.また、身体の歪みの矯正を目的とせず、むしろ身体の歪みを積極的に利用して、自然に気の流れのよい、弾力のある、伸び伸びとした身体にすることを目的とする。

整体から見る気と身体 (ちくま文庫)

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